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特 徴 |
色名語とそれが書かれたインクの色が異なる色名語(たとえば「みどり」)が提示さ
れ、そのインクの色( ■)を呼称することが求められると、言葉(みどり) からの妨
害を受け、うまく反応できないことが知られている。これはストループ効果と呼ばれ
ており古くから知られている。一方、言葉が表す色(■ )と色パッチを照合すること
が求められても、色名語のインクの色(■) からの妨害を受ける。これは逆ストルー
プ効果と呼ばれている。本テストはこれら二つの効果とも測定できる初めての検査で
ある。
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測定されるもの: |
1.選択的注意の測定
従来からストループ効果には選択的注意が反映されるものであるとされて
おり、本検査でも測定が可能である。特に、逆ストループ効果も同時に測定
可能であることから、選択的注意を多面的に測定できる。
2.言語処理と色処理の相互作用の測定
本検査では、ひらがなの言語処理と色処理が求められることから、日本語
の習得過程が反映される。日本語が母国語でない外国人の日本語の習得レベ
ルがストループ効果に反映される。
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用途: |
研究目的
●注意力の個人差
●注意力の生涯発達的変化
●言語能力の発達
教育目的
●手軽にできる心理学実験の教材として
●認知機能の低下防止の材料として(すでに他の研究者によってストループ効果の
この用途が紹介されている。
●発達障害特にAD/HD の注意力測定
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